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逆境が生んだ武器“笑顔”で極めたメジャーの頂 渋野の恩師「一皮むけた」

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ゴルフのAIG全英女子オープンの最終ラウンドで、プレー中にお菓子を食べる渋野日向子=4日、英ミルトンキーンズのウォバーンGC(共同)
ゴルフのAIG全英女子オープンの最終ラウンドで、プレー中にお菓子を食べる渋野日向子=4日、英ミルトンキーンズのウォバーンGC(共同)
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 ゴルフのAIG全英女子オープンを制し、日本人として42年ぶりにメジャー制覇の偉業を成し遂げた渋野日向子(20)。苦しいプレーの最中にも常に笑顔を絶やさない姿や、天真爛漫な言動は、世界をも魅了し、さわやかな旋風を巻き起こした。

 優勝の場面でも笑顔だった。ティーグラウンドに向かう途中に海外の観客とハイタッチ。18番のグリーンでは観客に大歓声で迎えられ、手を振った。ウイニングパットの際も緊張する様子はみせず「何で私が優勝しちゃったんだろう」と頭をかいた。

 陸上の投擲(とうてき)競技をしていた両親の次女として育ち幼少期から運動に親しんだ。ゴルフを始めたのは小学2年。母の伸子さん(51)は「ユニークで明るい子で、よく笑って笑顔がよかった」と話す。

 同じ小2では、ソフトボールも始めた。中学ではソフトボール部がなかったが、軟式野球部に入り、男子に交じって練習してまで“二刀流”にこだわった。

 だが、その中学の時、岡山県のジュニア大会を3連覇したのを契機に、周囲の助言でゴルフに専念。その後、作陽高に進学した。

 高校で指導した田淵潔監督(59)は1日200~500球ほどのボールを自分の感覚を大事にしながら丁寧に打ち込んでいた姿を覚えている。「両親もアスリートで体格にも恵まれ天才タイプに思われがちだが、自分を律して努力を重ねていた」と振り返る。

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 ただ、全国や世界での華々しい実績はなく、平成29年のプロテストに失敗。畑岡奈紗や勝みなみら「黄金世代」と呼ばれる平成10年度生まれの中で、1年遅れでプロになり“雑草系”の存在だった。

 強さを引き出したのが「笑顔」。ミスをしてスコアを落とし、さえない表情を繰り返していたため、改善に取り入れた。その結果、国内ツアー本格参戦の今季2勝を挙げ、メジャーも制した。田淵監督は「もともと天真爛漫だが、さらに精神的に強くなって一皮むけた」と太鼓判を押し、父の悟さん(51)も「ここまで来るとは思わなかった」と目を細めた。

 渋野は「ゴルフよりもソフトボールが好きだ」と語り、来年の東京五輪でもソフトボールの観戦に行くと公言している。だが、五輪では自身の出場への期待が高まる。「優勝しても通過点であり、目標に向かって笑顔でがんばっていく姿を応援していきたい」。母の伸子さんは、そう話していた。

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