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【東京2020 五輪が開く扉】(上)スポ根から「自分流」へ

(ゲッティ=共同)
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 「来た! このトリック(技)いいね。これが彼の持ち味!」

 MCが興奮気味に選手の技や特徴を紹介する。高得点が出ると、周囲の選手は拍手代わりにスケートボードで地面をたたいて祝福した。まだ肌寒い3月。神奈川県藤沢市で開かれた日本オープン・パーク大会は、若者たちの熱気に包まれていた。

いかに格好良く

 スケートボードは2020年東京五輪で初めて正式競技となる。パーク種目は複雑に湾曲するくぼ地状の斜面を勢いよく上り、飛び出した空中で体をひねったり、ボードをつかんだりして技の出来栄えを競う。

 選手たちは「いかに格好良く滑るか」にこだわる。ルール度外視でやりたい技に挑戦する選手もいる。ユニホームはなく、パーカーにデニムといった思い思いの装いだ。イヤホンで音楽を聴きながら演技する選手も少なくない。大会を制した笹岡健介は「自分の滑りができたし、仲間たちと一緒に楽しくできた」と笑顔を見せた。

東京五輪で実施される都市型スポーツ
東京五輪で実施される都市型スポーツ
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 スケートボード、ボルダリング(スポーツクライミング)、ブレークダンス-。若者のスポーツ離れが指摘される中で、そうした都市型(アーバン)スポーツは多くの若者をひきつけている。日本アーバンスポーツ支援協議会会長の渡辺守成はその理由について「ライフスタイルの中に入っているから」と語る。彼らにとって、「五輪でメダル」はゴールではない。

「東洋の魔女」

 「蹴飛ばしたいと思うくらいだった」

 1964年東京五輪のバレーボール女子で金メダルを獲得した「東洋の魔女」の一員、寺山(旧姓・宮本)恵美子は当時をそう振り返る。ソ連との優勝決定戦は視聴率66・8%(ビデオリサーチ調べ)を記録するなど日本中を熱狂させた物語の裏に、監督の大松博文による猛練習があったことはよく知られている。

 「努力」と「根性」が幅を利かせた時代だった。寺山は「勝つためで、当たり前のこと。先生についていけば間違いないと思っていた」と話す。「東洋の魔女」効果なのか、五輪後は「巨人の星」「サインはV」など「スポ根」をテーマとしたアニメやテレビドラマが次々にヒットした。

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東京五輪2020まであと

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