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【CountDown東京2020】開幕まで14カ月 忍者のようにバトンパス 男子400リレー

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 ■熟練の技「アンダーハンド」

 個々の走力で勝る米国、ジャマイカなど短距離王国に対し、日本がチーム力を結集して立ち向かい、メダルを紡いできたのが男子400メートルリレー。その核となる技術がアンダーハンドパスだ。2001年の導入以来、磨き込んできた技術でバトンパス区間のタイムを“圧縮”、さらに個の走力も史上最速といえるレベルに向上した日本チームは、東京五輪で悲願の金メダルを狙う。(宝田将志)

                   

 陸上男子400メートルリレーにおいて、日本がアンダーハンドパスを使い始めたのは2001年からだ。導入を指揮した元日本陸連短距離部長の高野進氏は理想のバトンパスをこう表現した。

 「忍者が知らない間に、さっと渡していく。そんな形をイメージしていた」

 大多数の国が採用するオーバーハンドパスは次走者が後方に腕を伸ばし、前走者が上からバトンを渡す。2人の間の距離を稼ぎやすい。これを「利得距離」と呼ぶ。欠点は次走者が腕を高く上げるため加速しにくい点だ。

 一方、改良を重ねた現在のアンダーハンドパスは次走者が腕を斜め後方、腕振りの一番後ろあたりに出し、前走者が下からバトンを押し込む。走る姿勢に近く加速しやすいのが利点で、オーバーほどでないものの利得距離も狙う。これを秒速10メートル以上の速さで走りながら、数歩の間に完了させる。

 蓄積した測定データを基に、次走者が絶妙なタイミングで動き出すのも日本の強み。リオ五輪では37秒60の日本新をたたき出し、カナダを0秒04抑えて銀メダルに輝いたが、バトンパスの3区間合計でカナダを0秒08上回ったことが効いた格好だ。この10分の1秒、100分の1秒を削り出す作業には巧みな技術が求められ、新たな走順で臨んだ世界リレーでバトンミスが出てしまったように、バトンの握り位置や動き出しなど、わずかな狂いは命取りになる。

 東京五輪でライバルとなりそうなのは英国や米国、ジャマイカ、カナダなど。18年からはバトンパスが可能なテークオーバーゾーンが20メートルから30メートルに延びた。米国など走力で勝負するチームにとって失格しにくいルール変更は追い風だろう。

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