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日本で腕磨くシリア代表のアルスレイマン「東京五輪は夢」 世界体操に初出場

シリア代表として床運動とあん馬で世界体操に出場したアルスレイマン・ヤザン選手=26日、ドーハ(桐山弘太撮影)
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 内戦下のシリアと日本には「体操競技」で接点がある。ドーハで開催している体操の世界選手権シリア代表のヤザン・アルスレイマン(18)。彼は4月から東海大(神奈川県平塚市)で練習を行っているのだ。

 アルスレイマンは「オリンピックソリダリティ 東京2020特別プログラム(OS)」の対象選手。OSは国際オリンピック委員会(IOC)と日本オリンピック委員会(JOC)などが連携して、2020年東京五輪を目指す発展途上国の選手を支援する制度である。

 体操は4歳から始めた。実家はシリアの首都・ダマスカスにあり、近郊では空爆も。「あん馬(の器具)が古い。毎日、練習できない。少し戦争がある」。来日して、充実した環境で継続的に練習できるようになったという。

 東海大でもシリア代表でもコーチを務める小西康仁氏(33)は「基本や基礎の部分は日本選手よりレベルが低く、まだ粗削り。だけど、明るく真面目。もう日本語で少し日常会話ができるようになった。何でも頑張ろうという意欲がある」と語る。小西コーチ自身が京都・洛南高、順大で教わってきた「自分で考える力」が身に付くよう心がけて指導しており、最近は大会における練習や移動の計画は本人に任せている。

 たった1人で中東から来た選手の存在は周囲への刺激も大きい。東海大体操部の日本人部員たちは、これまで以上に他者を気遣えるようになって来たという。

 アルスレイマンにとって世界選手権は今回が初めて。26日の予選に床運動とあん馬で出場したものの、力及ばず種目別決勝には残れなかった。伸びしろ十分の18歳は「東京五輪は夢。もっと勉強、もっと練習します」と2年後を見据えている。(ドーハ 宝田将志)

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