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「東京五輪」きっかけに世界平和願う 元五輪スイマーでユニセフ教育専門官の井本直歩子さん

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 元五輪スイマーにして国連児童基金(ユニセフ)職員-。異色の経歴を持つ日本人女性が世界各地で、紛争や貧困などに苦しむ人々の支援にあたっている。2年後の東京五輪について、「(古代五輪の開催意義を踏まえ)みんなが世界平和について考えるきっかけになれば」と話している。(西沢綾里)

 この女性は、ユニセフ教育専門官の井本直歩子(なおこ)さん(42)。現在は赴任地のギリシャで、中東・北アフリカなどからの難民・移民の教育支援を行っている。

 国際支援の道に進むきっかけは中学生で出場した1990年の北京・アジア大会。観客席で競泳の予選を見ていると、国のユニホームがTシャツ1枚だったり、ゴーグルがない選手がいた。選手村の食堂では、自身らが栄養を考え試合用の食事を摂取している傍らで、プリンやアイスクリームのカップを山ほど重ねて喜んでいる選手もいた。後に貧困や紛争国の出身者だと知った。「同じ人間なのに、なんて不公平なんだろう」。

 94年、3カ月で100万人近くが殺害されたアフリカ中部ルワンダの大虐殺にも衝撃を受けた。フツ族住民はツチ族を虐殺した後、死体を川や湖に累々と積み上げたほか、比較的背が高いツチ族の足首を「身長を縮める」との理由でナタで切断するなど、非道の限りを尽くした。食事や練習環境に恵まれた“対極”の寮生活で新聞を読むのが日課となり、世界情勢の勉強にのめり込んだ。

 2000年に現役引退後、英マンチェスター大学大学院で紛争・平和構築に関する修士号を取得。03年、国際協力機構(JICA)のインターンシップとしてガーナの僻地(へきち)へ派遣され、復興支援に取り組んだ。07年には紛争支援の最前線で働ける国連に転職。「教育(スポーツ)を通した平和構築」を志した。

 スマトラ沖大地震(04年)による巨大津波で海岸線一帯が壊滅状態となったスリランカでは仮設学校を建設。心に深く傷を負う子どもたちのケアに全力を注いだ。

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