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新国立は球技専用 維持費捻出へ避けられぬ流れ

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新国立は球技専用 維持費捻出へ避けられぬ流れ

新国立競技場の建設現場=東京都新宿区(本社チャーターヘリから、納冨康撮影) 新国立競技場の建設現場=東京都新宿区(本社チャーターヘリから、納冨康撮影)

 新国立競技場の後利用問題について、ようやく20年大会後は球技専用とする方向性が示された。建設が進む中、設計段階で定まっていれば、専用競技場としてよりよい客席の傾斜が確保され、より低コストで整備できたのではないか、との印象はぬぐえない。

 年間約24億円と試算される維持管理費を捻出するには、陸上の大会より、サッカー日本代表戦などの方が集客面で明らかに上。コスト面に国民の厳しい視線が注がれる中、球技専用化は避けられない流れだった。大会時に仮設で整備されるサブトラックについて、土地を所有する明治神宮側から25日に「恒久利用は難しい」と常設化を断られ、万策尽きた形だ。

 民間事業者への運営権売却へ、今秋から公募の準備が始まる見通し。Jリーグクラブの本拠地化も含め、どのような試合を行うのか、コンサートなどイベントの開催頻度をどの程度にするのかなど、具体策の幅広い検討が必要になる。

 1964年大会のメインスタジアムだった旧国立競技場は「スポーツの聖地」として長く国民に親しまれた。スポーツ庁は「スポーツの拠点としてみなさんに認知していただけるようにしたい」とする。

 聖地の雰囲気を醸成しながら、ビジネスの側面から事業者にとっても魅力ある競技場の姿を描くのは、簡単ではない。(森本利優)

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