【東京五輪】打ち水、ミストシャワー、遮熱性舗装… 暑さ対策に繰り出す“あの手この手” - 産経ニュース

【東京五輪】打ち水、ミストシャワー、遮熱性舗装… 暑さ対策に繰り出す“あの手この手”

東京五輪ではマラソンや競歩の会場となる皇居外苑で、穴の空いたチューブから散水を行い、暑さ対策の実証実験が行われた=13日午前、東京都千代田区(川口良介撮影)
東京五輪ではマラソンや競歩の会場となる皇居外苑で、穴の空いたチューブから散水を行い、暑さ対策の実証実験が行われた=13日午前、東京都千代田区(川口良介撮影)
東京五輪ではマラソンや競歩の会場となる皇居外苑で、穴の空いたチューブから散水を行い、暑さ対策の実証実験が行われた=13日午前、東京都千代田区(川口良介撮影)
 気象庁が「災害と認識」と表現するほどの今夏の猛暑で、注目を浴びるようになった2020年東京五輪・パラリンピックの暑さ対策。打ち水にミストシャワー、遮熱性のアスファルト舗装などで、選手はもちろん観客を熱中症から守ろうと、大会組織委員会や東京都、関係自治体は対策を進めている。
 今回、都が行った実験で検証された打ち水は、小池百合子都知事も積極的にPRイベントや実証実験に顔を出すなど、効果を強調してきた。そもそも打ち水は、東京五輪の招致決定から2年後の平成27年、国土交通省の有識者会議で提唱された対策。この時の会議では、ほかにも浴衣、よしずなどの活用が提案された。これは、暑さ対策のほか、伝統的な手法・道具で東京を彩る観光PRに用いる狙いもある。
 このほか、水を使った対策としてはミストシャワー(噴霧器)があり、大会時には各公共交通機関の駅から競技会場を結ぶ歩道や滞留が予想されるセキュリティーゲート付近などに設置される予定。これまでのミストシャワーは水の粒が大きく、ぬれたときに不快を感じる場合もあったが、吹き出し口の改良で粒を小さくし、不快感を低減した「ぬれないミストシャワー」をパナソニックが開発するなど技術革新も進む。
 紆余(うよ)曲折の末、大幅に総工費が削られ、冷暖房の設置もなくなった新国立競技場は、屋根で太陽から観客席を守るほか、会場全体に風の通り道を確保した。現場を視察した一級建築士は「思った以上に風の通る造りになっている。一定程度の暑さ軽減は期待できるのではないか」と話す。
 都や競技会場がある都内各自治体は、道路温度上昇を抑える「遮熱性舗装」を進める。都などによると、一般のアスファルト舗装に比べ、夏場は路面の温度を8度程度抑えられるとされる。都では大会までに、おおむね首都高中央環状線内側の「センターコアエリア」の都道136キロの舗装を完了させるほか、多くの会場を抱える江東区やマラソンコースが通る港区などもこの舗装を導入する。