スケートボード・四十住さくら 彗星のごとく現れ快挙を達成

東京五輪
華麗な演技を披露する四十住

 2020年東京五輪には、追加種目として5競技18種目が導入される。若者の間で世界的にも人気が高いサーフィン、スケートボード、スポーツクライミングには有力選手も多く、活躍が期待されている。

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 急成長の16歳、多彩な技で魅了

 スケートボード界に彗星(すいせい)のごとく現れた。16歳の四十住(よそずみ)さくらは、競技歴わずか5年ながら、5月に新潟県妙高市で行われた日本選手権で「パーク」の初代女王に輝くと、6月にブラジルで開催されたプロツアー「VANSパークシリーズ」で優勝の快挙を成し遂げた。

 四十住が得意とする「パーク」はお椀(わん)状のコースの中で、次々と技を繰り出しながら滑る競技。そのパフォーマンスは、技の難易度や完成度、オリジナリティーなど、全体の流れの中で総合的に採点する審査員にも強くアピールする。

 スケートボードは若年層が主体だが、幼少のころから競技に取り組んでいる選手が多数を占める。10代でも競技歴は10年以上という選手が多い中、競技を始めたのは小学6年生のとき。13歳上の兄から古いスケートボード板をもらったことがきっかけだった。「兄にほめてもらいたかった」と練習を重ねるうちに夢中になり、急成長を遂げた。「スピードや高さが出ると、すごく気持ちいい」と競技の魅力を語る。

 国内に「パーク」の施設は少ない。競技を始めたころは、自宅の庭に手作りの練習場を作って腕を磨いた。現在は、放課後に毎日、自宅のある和歌山県から車で約1時間半以上かけて、三重県や大阪府など県外まで通って練習をしている。

 東京五輪に向けて「自分の全力を出して頑張りたい」と意気込みを語る。光り輝くメダルに向かって-。シンデレラストーリーを歩み始めている。(神田さやか)

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 【用語解説】スケートボード

 車輪が付いた板に乗り、技の難易度や高さ、スピードなどを競う採点競技。東京五輪では街の手すりや階段を模した構造物を使って技を繰り出す「ストリート」と、お椀を組み合わせたようなコースを滑ったり跳んだりする「パーク」が行われる。