フルマラソン100回で「百戦錬磨の川内」と呼ばれたい プロ転向表明の公務員ランナー、川内優輝 一問一答 - 産経ニュース

フルマラソン100回で「百戦錬磨の川内」と呼ばれたい プロ転向表明の公務員ランナー、川内優輝 一問一答

川内優輝選手
 プロ転向の意向を表明した公務員ランナー、川内優輝選手(31)=埼玉県庁=が19日夜、勤務先の同県立久喜高校(同県久喜市)で会見し、「日本は世界で戦えるということを示さなければいけない」「自分が新しいスタートを切った可能性を信じたい」と改めて意気込みを述べた。主なやりとりは以下の通り。
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 --プロになる決意をした瞬間は
 「ずっと悩み続けていて、ロンドンが終わったくらいから(会社員からプロのランナーになった)弟がどんどん強くなるのを見て、なんで自分は挑戦しないんだろうっていうことばかり考えていて、気付いたら本当にもうやるしかないという気持ちになっていて…。こうやって公にするのは、ボストンがきっかけだったかな」
 --学校の方に話していなかったのか
 「一部の同僚には話していたが、たぶん冗談と思っていた方もけっこう多いかと思うので、しっかりした形で学校の人に話していなかったのは大変申し訳なく思っている」
 --プロになると契約があったり、走ってギャランティーが出たりするが
 「高額の出場料はあくまで国外のエリートレースとか、国内のエリートレースだけであって、今出ているような小さな大会では、そんなにたくさんの高額の出場料をいただきたいとは思っていない。そうしたスタイルは変えずにいきたい。スタイルを変えてしまったら、他の人たちと変わらない。
 市民マラソンブームと呼ばれているけど、一方で財政難で中止になっている大会も数多く見てきて、私が出場した大会の中にもいくつかなくなってしまった大会がある。本当に良い大会で地域の人に愛されて何十年も続いてきたローカルな大会が都市マラソンを支えているような現状がある。
 都市マラソンは都市マラソンでいろんな人にマラソンの喜びを伝えていて素晴らしいと思うが、日本の地方が都市にやられている光景がちょっと悔しい部分があり、そうしたところには今までに近い形で積極的に行きたい」
 --4月以降のプロの計画は
 「たとえば今後サポーターを名乗り出る企業があると思うが、自由を束縛されてはプロになった意味がない。もし条件に合う企業があれば、そうしたところでやっていく。なければボストンの賞金でやりくりしていきながら、ほかの賞金レースで稼いでいく」
 --プロになって付けてほしいキャッチフレーズは
 「早いうちにフルマラソン100回を達成して、『百戦錬磨の川内』と呼ばれるようになりたい」
 --改めてプロ宣言をしていただきたい
 「それはおそらく3月、4月にやること。今やることではない」
 --ご家族にはプロになる話をしていたのか
 「弟からは『遅すぎる』と言われた。母からは『好きにやればいいんじゃないか』と。弟たちも自立して、私が家族のためにやらなければならない時期は終わったのではと思う。(亡くなった)父親に対する責任は果たしたのかな」
 --東京五輪に対してどう携わりたいか
 「誰が活躍してもいい。日本人がメダルを取れればいい。自分が選手としてやるのであればそれでもいい」
 --退路を断ったが不安は
 「不安よりも自分が新しいスタートを切ったらどうなるのかと。その可能性を信じたい」