小説「厳島」

あらすじと終盤読みどころ

迫る決戦 元就が恐れた名将は…

1月から産経新聞と産経ニュースで連載されている武内涼さん(44)の歴史小説「厳島 ITSUKUSHIMA」はいよいよクライマックスである合戦へと差しかかろうとしています。知将・毛利元就(もうりもとなり)が、奇襲によって陶晴賢(すえはるかた)の大軍を安芸(あき)(広島県)の厳島(いつくしま)で破った厳島の戦いを題材にした戦国時代の物語。もう一人の主役である陶方の名将・弘中隆兼(ひろなかたかかね)の心情も精緻に描かれてきた、これまでのあらすじと読みどころを紹介します。

小説「厳島」

連載の紹介

連載小説「厳島」

武内涼さんの連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」 武将たちの熱きドラマ

「妖草師」シリーズや「駒姫―三条河原異聞―」などの著書がある歴史・時代小説界の新鋭、武内涼さんによる新連載小説「厳島 ITSUKUSHIMA」。西の戦国大名の雄となる武将・毛利元就が、数倍もの兵力を持つ陶晴賢の大軍を安芸の厳島で破った天文24(1555)年の厳島の戦いを舞台にした歴史小説です。武内さんにとっては初めての新聞連載小説で、産経新聞朝刊に毎日掲載。産経ニュースでも同時進行で全話読めます。

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歴史が大好きになったのは、小学生のころに母方の祖母にもらった横山光輝の漫画『三国志』を読んでからです。まさに夢中になって、すべてを読み終えたときには「もうこの先、これ以上に面白い物語には出会えないんじゃないか」という虚無感に襲われたんです。そんな不安を取り払い、大人が読む小説へと導いてくれたのが司馬遼太郎さんの作品でした。

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