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【スポーツが未来を変える】びわこ成蹊スポーツ大学 望月聡教授「自育伸力」を身に付ける 

望月聡教授
望月聡教授

 「スポーツが未来を変える」から、連想してみます。未来を創(つく)るのは子供たちです。「創る」は「創造性」に結びつきます。そして、僕は「創造性=遊び心」と考えます。子供たちが大人になり、社会に出たときに求められるのは「人間力」だと思うのですが、それは「目の前のことを心から楽しむ力」と同義ではないでしょうか。

 では、目の前のことを楽しめるようになるには、どうすればいいのでしょう。「自育伸力」を養うことだと思います。自ら育ち、伸びる力のことです。身につけさせるのは大人であり、社会の役目です。指導者としての僕の永遠のテーマでもあります。

 あるとき、たまたま見かけた本に、こんな極意が書いてありました。「ほめない。叱らない。教えない」。しかし、よく読んでみると、決してほめないわけではないし、叱らないわけでもない。上機嫌にさせるために持ち上げるのではなく、上達させるために勇気づける。頭ごなしに怒るのではなく、改善策を一緒に考える。答えを押し付けるのではなく、自ら導く力を引き出してあげる。大人の立場だと、ついつい自身の経験に基づいた回答を丁寧に教え込みがちです。そうではなく、子供たちが考え、自分たちで答えを見つけられるようにすべきではないでしょうか。

 サッカー部でも、同じように選手たちに接しています。「『巻貝は左巻き』という本を読んだんだけど、なんて書いてあったと思う?」。そんな質問をしたことがあります。最初は答えられなかった選手たちも、いろんな問いかけを繰り返すことで、自分の考えを口にするようになります。全国大会出場がかかった試合前、ある選手に「お前が監督だったら、なんて話す?」と尋ねました。いいことを言ってくれました。この場では、他の選手も一人一人が「自分だったら…」と考えることが大切。長い人生を考えると「自分のコーチは自分」とも言えます。

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