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【鬼筆のスポ魂】ロッテ・清田の謹慎処分解除は受け入れられるか 植村徹也

 会員制交流サイト(SNS)やインターネット上で「ロッテ球団は甘すぎる」という批判の声があがり、一部のファンからは「清田選手が打席に立っても絶対に応援しない」と応援ボイコットを示唆する書き込みまで…。

 チーム内の空気も極めて微妙だ。そもそも球団幹部は井口資仁(ただひと)監督や主力選手に意見を聞き、チーム内の感情を集約して「無期限」という重い処分を科した。ある主力投手は「あんなヤツのことはどうでもいい」と吐き捨てたという。それが2軍の練習参加とはいえ、チームに短期間で戻ってくることに、選手の間では球団に対する不信感を募らせる声もある。

 無期限がわずか4カ月で解除された舞台裏には何があったのか-。実は日本プロ野球選手会の弁護士団が、清田の無期限謹慎処分は「不当労働行為」に当たるとして、処分の解除を球団に求めていた。球団は清田の処分を発表する直前の1月12日に団体交渉を申し込まれ、その後も月に数回の交渉を継続していた。提訴なども脳裏にチラついたのか…。さまざまな状況も考慮し、無期限謹慎処分を撤回した。

 ロッテは開幕5連敗スタートだったが、その後は若手選手を中心としたチーム一丸の戦いで盛り返した。33試合消化時点(5日現在)では15勝14敗4分けで首位の楽天とは2ゲーム差の3位。昨季も最終的に2位に食い込んだ伸び盛りのチームだけに、これからの戦いにも期待が持てる。本来ならば、昨季も70試合に出場して打率2割7分8厘、7本塁打、23打点をマークし、チーム一筋12年目の清田の1軍復帰は戦力層を厚くするはずなのだが、ファンからの怒りが解けず、主力選手との溝も埋まっていない現状では井口監督も「戦力構想」に入れることは躊躇(ちゅうちょ)せざるを得ないだろう。

 ロッテの親会社のキャッチフレーズは「お口の恋人」。だが、清田騒動は口当たりも喉越しも、悪いままである。(特別記者)

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