【井崎脩五郎のおもしろ競馬学】桜花賞で生きるか、母親譲りのイケイケ体質
デビューしたあとの成績がいいうえに、体重が増えっぱなし。この馬、びしびしトレーニングして、もりもり食べているんだろうなあと想像がつく。今週の桜花賞(4月11日、阪神競馬場)に、人気馬の1頭として出走するアカイトリノムスメである。
以下が、アカイトリノムスメのこれまでの4戦の成績。デビュー戦こそ、出遅れたうえに経験のなさで集中力を欠き7着。しかしそのあと3連勝中である。
新馬 7着 440キロ
未勝利 1着 444キロ
赤松賞 1着 446キロ
クイーンC 1着 450キロ
ご覧のとおり、440キロでデビューして、そのあと1戦ごとに、4キロ増、2キロ増、4キロ増と体重が増え続けている。
この馬のきょうだいも、こんな感じだったのだろうかと調べてみた。
アカイトリノムスメには兄が3頭いる。姉はいない。兄たちはいずれも、アカイトリノムスメと父と母がまったく同じ。
父は3冠馬ディープインパクト。母も牝馬3冠をやってのけたアパパネ。
この両親の間に生まれた、いずれも大のつく良血馬なのだが、長男のモクレレはデビュー戦6着のあと骨折。次男の、その名もジナンボーは、デビュー戦を勝ったあと脚部不安で1年4カ月の長期休養。そして3男のラインベックは、デビュー戦を勝ったあと体重6キロ減で中京2歳Sを制したものの、同期のコントレイルの前に(3)(4)(15)着と尻すぼまり。現在はダート戦に進路をかえている。
兄たちに比べると、アカイトリノムスメの丈夫なイケイケぶりは、まさに際立っている。