2時間超の接戦制した錦織、深まる自信 男子テニス

度重なるけがに泣いてきた錦織が、本来の姿を取り戻しつつある。俊敏で守備力の高いデミノーは、2年前の全米オープンで屈した22歳の新鋭。2時間14分のフルセットの接戦を制し「レベルの高い選手と、やっとちゃんと試合ができるようになってきた。タフな試合も勝ち切れたのは大きいステップ」と満足げに振り返った。
「この2試合、いいサーブを打てている」と語るように、昨秋の右肩故障を機に見直したサーブで成果を発揮している。8強入りは1年8カ月ぶり。手応えのある技術に心の充実も兼ね備えれば「トップ10に入れる」と、自信も深まっている。(共同)