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【サッカー通信】震災から10年 J1仙台へ復帰した手倉森誠監督「魂に呼び戻された。希望の光になる」

インタビューに応じる手倉森誠監督
インタビューに応じる手倉森誠監督

 東日本大震災の発生から10度目の3月11日を迎える2021年、J1ベガルタ仙台へ手倉森誠監督(53)が復帰した。節目に巡ってきた大役に「震災で亡くなった方々の魂に呼び戻された」と運命的な絆を感じ、「われわれは希望の光にならなければいけない」と使命感を抱いての指揮となる。新型コロナウイルスという難敵とも向き合いながらのシーズンへ、「苦しいときだからこそスポーツは力を持つ。応援してくれる人にパワーを与えたい」と奮闘を誓っている。(運動部 奥山次郎)

 停電で暗闇に包まれた11年3月11日夜、仙台市の夜空でいつになく美しくきらめく星々を仰ぎみた。「真っ暗な中でみる星ってきれいだなあと癒やされ、われわれも東北の希望の光にならなければいけないと思った」。当時ベガルタを率いていた指揮官が、重い責務を自らに課した瞬間だった。

 あの悲劇から10年がたち、13年の退任から五輪代表監督などを経て、8年ぶりに杜の都へ帰ってきた。青森県出身の東北人でもあり、クラブを希望の光とする決意は変わらない。「震災で亡くなった方にはベガルタのサポーターがいて、東北をよくしたいと願っていた人がいた。そうした方々の無念の思いを背負うのは、生かされているわれわれの使命」と力を込める。

 震災直後の中断が明けて4月23日に行われたアウェーの川崎戦で被災地へ勝利を届け、12年はJ1で2位となって13年にアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)も戦った。「11~13年にクラブが輝けたのは、被災者に『頑張れ』と声を掛けられながら選手たちが懸命に戦ったから」と感じている。

 スポーツが持つ力を確信させられる経験だった。「苦しいときこそ、スポーツを含めたエンターテインメントは癒やしやパワーを与えてくれる。スポーツはシナリオのないドラマ。負けてしまうこともあるが、負けたときの態度を力にしてくれる人もいる」。新型コロナウイルスの感染拡大によって世界が窮屈な暮らしを余儀なくされている今こそ、スポーツの力が求められていると信じている。

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