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山下会長「職責果たせていない」 全柔連パワハラ疑惑

山下泰裕・全日本柔道連盟会長(今野顕撮影)
山下泰裕・全日本柔道連盟会長(今野顕撮影)

 全日本柔道連盟(全柔連)の事務局内で生じた前事務局長による職員へのパワーハラスメント疑惑。日本オリンピック委員会(JOC)会長でもある山下泰裕会長が26日の記者会見で「問題そのものに気づかなかった。非常に恥ずかしくて、申し訳ない」と陳謝し、「(辞任を含めて)すべての可能性はあると思う」と全柔連会長を辞任する可能性を示唆する事態となった。

 事務局がある東京都文京区の講道館で26日午後に会見した山下氏。苦渋に満ちていた表情が一転、語気を強めたのは、退職の経緯が公表されず、職員からもあがっていた「隠蔽」との批判の声を否定した場面だった。「弁明の機会」を与える機会を逸したため、処分はできないと手続きの正当性を繰り返し強調。しかし、一連の対応は透明性を欠き、事務局職員らの声に耳を傾け、向き合おうとする姿勢とはほど遠かった。

 一方で、自身の職責は「全く果たせていなかった。そこに一番の責任がある」と認めた。東京五輪の当初の開幕1年前の2019年6月にJOC会長に就任後、「こちら(JOC)に全精力を傾注しなければいけない状況になった。全柔連のことに注意を払えなくなった」と述べた。

 全柔連の中里壮也専務理事によると、東海大副学長も兼務する山下会長が全柔連事務局に顔を出すのは月1回程度。全柔連の会議もJOC内で行うことがあり、山下氏は「いろんな要職を務めていくのは、正直いって私には難しい」と本音もこぼしていた。

 山下氏は会見後に開かれた全柔連の常務理事会で進退に言及しなかった。しかし、パワハラ疑惑は、JOC会長就任当初から指摘されてきた「3足のわらじ」のひずみで生じたことは間違いない。(田中充、森田景史)

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