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パラ競泳エース・木村敬一「特別な舞台、成長の証しを」 東京大会まで半年

東京大会1年前の記念Tシャツを着て笑顔を見せる木村=2019年8月
東京大会1年前の記念Tシャツを着て笑顔を見せる木村=2019年8月

 新型コロナウイルス禍で1年延期された東京パラリンピックの開幕まで、24日で半年となった。パラ競泳男子(視覚障害)のエースで、東京大会の代表に内定している木村敬一(30)=東京ガス=は、日々の強化に余念がない。産経新聞の取材に応じ、「開催へ向けた努力は、社会を取り戻す努力につながる。生まれた国で開かれる特別な大会で、成長した証しを見てほしい」と、開催実現への強い思いを語った。(運動部 西沢綾里)

 《視力を失った木村にとって、会話や手触りは大切な情報源だ。それがコロナ禍により大きな制約を受けているという。会食など友人との交流も、買い物の際に物に触れることなども、思うに任せない》

 「人と接することが生きがいみたいなもの。そういうのが絶たれていくのは結構、しんどい。それでも、大きく変えるわけにはいかない。そこに対してすごく気を使い、ちょうどよい暮らしのスタイルを探っていくのは、ストレスばかりが上塗りされている」

 《2016年リオデジャネイロ大会後、練習拠点を米国に移し、視覚障害者の金メダリストを育てた米国人コーチに師事。コロナ禍の影響で昨年3月にやむなく帰国した。現在は東京・味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で強化に専念する》

 「1年前は、こんなに長引くと思っていなかった。ワクチンの接種が始まったとしても簡単に収まるとは思っていない。練習メニューは毎日米国から届く。コーチがそばにいない間に自分の体格や技術は変化しているので、量や強度を自分のコンディションに合わせて変えるようになった。より高みを目指す作業はおもしろい」

 《東京大会の中止や再延期を求める意見は多い。その声は、テレビやSNS(会員制交流サイト)から耳に入ってくる》

 「大会が感染をさらに広げる恐れがあるのは分かっている。何も収まらず、ひどくなった状態なら、さすがに僕でも(開催を)やめた方がいいんじゃないかなと思う。ただ、開催してほしいと願う気持ちを選手が持たなければ、それ以上に(強い思いを)持ってくれる人はいない。僕ら選手ぐらいは『やってほしいな』という思いを持ってもいい。今までも、『パラに出たい』『金メダルを取りたい』という、実現できるかどうか分からないことを信じてやってきた。不確かなことを信じることは、わりとみんな得意だ。僕は開催を信じている」

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