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【主張】大坂の全豪優勝 大会成功を五輪につなげ

 テニスの全豪オープンで、大坂なおみが優勝した。昨年の全米オープンに続き、四大大会で4勝目の快挙である。

 決勝の序盤ではジェニファー・ブレイディの強烈なフォアハンドに苦しめられながら最後はストロークで圧倒した。堂々たる女王ぶりだった。

 強いだけではない。試合中も相手の好ショットにラケットをたたいて称賛を贈り、顔に止まった蝶(ちょう)をそっとつまんで逃がす愛らしいそぶりもみせた。スポーツが人を笑顔にする、幸せなシーンが何度もみられた。

 表彰式では2人が互いを称(たた)え、異口同音で大会を成就させた開催者に謝意を述べた。大坂は「五輪でも活躍したい」とも話した。

 大会は新型コロナウイルスの感染拡大で1月から2月に延期され、検査による陰性証明が求められた選手らは入国後、2週間の隔離生活を義務付けられた。

 選手に影響がなかったわけではない。チャーター機の同乗者に陽性者が出た錦織圭はホテルの自室から外に出られず、難しい調整を強いられて1回戦で敗退した。

 大会中にはメルボルンでクラスター(感染者集団)が発生し、13日からは無観客で開催された。18日からは観客数を制限して再開し、スタンドはまばらな状態だったが、会場の興奮や熱気は十分に伝わった。コロナ禍におけるスポーツ・イベントの開催について、世界中でさまざまな試行や実績が積み重ねられている。

 大坂が優勝した20日には国内でも、埼玉スタジアムに4千人余の観客を入れてサッカーの富士ゼロックス・スーパーカップが行われ川崎がG大阪に劇的勝利を収めた。世界中のスター選手が集結したかのようなラグビーのトップリーグも1カ月遅れで開幕した。

 こうした中で、スポーツ界最大の祭典である東京五輪・パラリンピックだけが中止や無観客を前提とする判断を求められるのは時期尚早ではないか。

 幸い世界ではわずかながら新規感染者数が減少傾向にある。ワクチンの接種も始まっている。どうすれば五輪を開催できるのか。それはどう新型コロナと戦い、勝利するかと同義であるはずだ。

 菅義偉首相は19日、先進7カ国(G7)首脳のテレビ会議で五輪開催への決意を強調し、支持を得た。「国際公約」を果たすためにも感染収束を実現してほしい。

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