競歩女子の藤井、6連覇中の第一人者・岡田に初勝利
第一人者に初めて勝った。21日行われた陸上の日本選手権20キロ競歩で、女子は21歳の藤井菜々子(エディオン)が大会6連覇中だった岡田久美子(ビックカメラ)に1分以上の差をつける1時間30分45秒で圧勝。「今まで勝てたことがなかった。今後の糧になる」と笑顔をみせた。
後半に失速する課題を克服するため、五輪本番を意識して15キロ付近でスパート。「スピードを上げても腕振りもリラックスして歩けた。最後の5キロは成長を感じられた」とうなずいた。
8歳上の岡田の背中をずっと追ってきたが、昨夏の合同合宿から練習でも自分が引っ張ることが多くなった。それも代表としての自覚の表れだ。「五輪では確実に入賞し、メダルにも挑戦したい。岡田さんともいい勝負ができたら」と思いをはせた。 (丸山和郎)