家族同然「チームなおみ」 コロナ禍で大坂支えた絆
新型コロナウイルス感染防止対策で隔離生活も強いられた中、大坂の支えになったのは「チームなおみ」の絆だった。大坂は「チームは家族同然。隔離生活も一緒に乗り越えた。この優勝トロフィーはみんなのもの」と喜びを分かち合った。
ベルギー人コーチのウィム・フィセッテ氏は物腰が柔らかく、対話を重視。トレーニング担当の中村豊氏は名選手のマリア・シャラポワ(ロシア)を長年支えた経験があり、女子の強化を知り尽くす。体をケアする茂木奈津子さんは大坂の躍進が始まった2018年からサポートする1人だ。
20年2月の女子国別対抗戦フェド杯予選のスペイン戦が転機に。惨敗を喫した大坂にフィセッテ氏は「負けたことで人生は変わらない。ベストを尽くすこと。そうすれば勝つ確率は上がる」と励ました。
今では試合前に不安や緊張を仲間に打ち明け、自分の弱さと向き合うすべを身につけた。(共同)