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【野球がぜんぶ教えてくれた 田尾安志】トップの信頼が組織を生かす

楽天のキャンプでキャッチボールする田中。右後ろは石井一久GM兼監督(戸加里真司撮影)
楽天のキャンプでキャッチボールする田中。右後ろは石井一久GM兼監督(戸加里真司撮影)

 この時期のプロ野球界は、開幕前ならではの楽しみな情報が行き交う。特に、今年の楽天にはわくわくさせられる。米大リーグのヤンキースで活躍した田中将大投手が8年ぶりに復帰し、キャンプで汗を流している。

 ヤンキースに在籍していたときも、オフには毎年のように仙台に赴き、則本昂大や松井裕樹ら楽天の後輩投手らと一緒に自主トレーニングを行っていた。日本で野球をするのであれば、楽天に戻るのが一番きれいな形だ。若手のころから応援してくれた東北のファンにも、喜んでもらえる。まだ32歳。メジャーリーガーをきりきり舞いさせた投球を日本で見られるのだから、全国の野球ファンにとってもラッキーだろう。

 田中の日本での通算成績は7年間で99勝35敗。フル回転でき、しかも大きく勝ち越せるエースの加入で、楽天投手陣は4年連続日本一のソフトバンクと比べても、引けを取らなくなった。楽天の成績は一昨年は71勝68敗4分けの3位、昨年は55勝57敗8分けの4位。勝率5割前後ながら、潜在的な力はある。精神的にもチームを牽引する大黒柱ができ、優勝を狙えるところまで来たのではないか。

 勝てる戦力がそろいつつあるチームが飛躍するには、ファンの支持を得ることも大切だ。そのためには、球団の体質改善にも取り組むべきだ。

 楽天は近年、平石洋介、三木肇と監督が2代続けて1年限りで交代した。今年はゼネラルマネジャー(GM)だった石井一久が自ら指揮官に就いた。頻繁に現場のトップの首をすげ替える人事には弊害もある。核となるべき人材が、球団に根付きにくい。解説の仕事以外にプライベートでも、ちょくちょく仙台を訪れる。チームを応援したいのに、組織づくりへの違和感から、地元のファンが戸惑っているのを感じる。

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