PR

スポーツ スポーツ

大阪場所の開催断念 好角家が多く「残念」

両国国技館(尾崎修二撮影)
両国国技館(尾崎修二撮影)

 大阪で開催予定だった3月の大相撲春場所について、新型コロナウイルスの感染状況を考慮し、東京・両国国技館での代替開催を決めた28日の日本相撲協会理事会。緊急事態宣言の発令延長も考えられる中で“苦渋の決断”となった。

 理事会では毎年8月に開催される夏巡業について東京五輪・パラリンピックの開催期間と重なるため中止を決定。時津風親方(元幕内時津海)が今月の初場所中にマージャン店などに不要不急の外出をしていたことも報告された。今後、事実関係の精査を進める方針。

 日本相撲協会は春場所を大阪で開催することの「リターン」と「リスク」を天秤(てんびん)にかけ、最終的に東京開催にかじを切った。報道陣の取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(初日までの)日にちが足りないということも含め、大阪場所は残念ながら、両国国技館での開催となった」と話した。

 地方場所の開催の狙いは、東京に足を運べない人にも生の相撲を楽しんでもらうというもの。特に大阪は好角家が多く、集客が期待できる。力士が滞在することで地域との交流が生まれ、ファン拡大にもつながる。東京開催が続くと、地域に根付いている相撲熱が冷めてしまう恐れがある。

 しかし、新型コロナウイルスの流行が収まらず、地元後援会や住民との交流は難しい。会場のエディオンアリーナ大阪を視察した感染症の専門家からは、国技館と比べて感染対策の難しさを指摘された。

 滞在中に協会員が感染することも考えられ「宿舎のオーナーにも迷惑をかける」と芝田山部長。場所中に体調不良者が出た際の隔離場所や、重症化した力士らの入院先の確保が難しいことも課題だった。

 大阪場所担当の親方らは昨年のうちに何度も大阪入りし、準備を進めてきた。関係者によると、通常は初日の2週間前には力士らが現地入りするところを、直前に変更するプランも練られていた。しかし、感染が収まらず暗礁に。いずれも東京開催となった昨年7月の名古屋市、同11月の福岡市での2場所に続き、地方開催への道はまたしても阻まれる形となった。(浜田慎太郎)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ