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「負けずぎらいで努力家」 中学時代の恩師が語る大栄翔

大相撲初場所での初優勝から一夜明け、オンラインで記者会見する大栄翔=25日、埼玉県草加市の追手風部屋(日本相撲協会提供)
大相撲初場所での初優勝から一夜明け、オンラインで記者会見する大栄翔=25日、埼玉県草加市の追手風部屋(日本相撲協会提供)

 大相撲初場所で平幕の大栄翔が埼玉県出身力士として初の優勝を果たした。中学時代の大栄翔に相撲を教えた入間少年相撲クラブ(同県入間市)の総監督、西沢正夫さん(58)は「負けずぎらいで努力家だった」と当時を振り返り、大きく羽ばたいた教え子にエールを送った。

 「母に迷惑をかけたくない。早く一本立ちしてお相撲さんになりたい」

 母子家庭で育った大栄翔が中学時代の合宿で口にした言葉を、西沢さんは今も忘れることができない。

 西沢さんは、大栄翔が中学2年生だった平成18年ごろから相撲を教え始めた。出身地の朝霞市の相撲クラブに所属していた大栄翔は、県の強化選手に選ばれたことをきっかけに、県代表チームのコーチを務めていた西沢さんのもとで練習を重ねるようになった。

 西沢さんが最初に抱いた印象は「まだまだ相撲の形は発展途上だが、磨けば全国に通用する一流の選手になる」。身体能力は高く、鍛えれば大成すると見込んだ。

 期待に応えて大栄翔は努力を重ねていく。人に負けるたびに「もう一本お願いします」と願い出ては稽古に打ち込んだ。「のみ込みが早いほうではないが着実に伸びていった」と西沢さん。中学3年になると、全国大会の県代表選手に抜擢(ばってき)された。技術面だけでなく、素直で礼儀正しい人柄も際立っていたという。

 初場所では序盤から快進撃を見せた大栄翔だったが、西沢さんは「指一本でも土に触れたら負けるのが相撲。何が起こるかわからない」と気をもんでいた。優勝から一夜明けた25日朝、「おかげさまで優勝できました」と電話で報告を受け「よく頑張ったな」とねぎらった。

 西沢さんは明大相撲部やアマチュア相撲で活躍した経験を持ち、入間少年相撲クラブで北勝富士(埼玉県所沢市出身)ら約100人を育ててきた。

 大栄翔の今後については「彼はどういう相撲を取ればいいか達観していると思う。心配はしていない」と語る。「そのままのまっすぐな人柄で頑張ってほしい」と期待を込めた。

(内田優作)

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