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【野球がぜんぶ教えてくれた 田尾安志】精神面の鍛錬が違いを生む

中日で活躍した井端と荒木の「アライバ」コンビ
中日で活躍した井端と荒木の「アライバ」コンビ

 コロナ禍の収束が見通せない中、プロ野球12球団は2月1日、一斉にキャンプインする。そこでの練習の多寡が、新シーズンの順位に直結するわけではない。ただ、信念を持って戦わないと、ペナントレースは勝ち抜けないものだ。豊富な練習量は、揺るがぬ自信の裏付けとなる。

 落合博満氏は中日の監督時代、キャンプで井端弘和と荒木雅博の二遊間コンビに守備の猛練習を課した。日が暮れるまで何時間も、ぶっ通しでノックの雨を浴びせた。その結果、選手は「厳しい練習をしたのだから、エラーしても、そのときは仕方ない」と腹をくくれるようになる。ミスを怖がらないから、果敢なプレーも生まれる。

 3年続けて失策数が12球団ワーストの阪神は、まねをしたらどうだろう。補強で、ある程度の戦力は整っている。しかし、守備力を向上させないと、優勝はかなわない。選手が自信を持ってプレーできるよう、精神面の鍛錬に意識を向けるべきではないか。

 2002年にキューバで開かれたインターコンチネンタル・カップで、僕は日本代表のコーチを務めた。ホスト国のキューバには、1次リーグで7-8の惜敗。続く2次リーグで再戦したときのこと。練習時間になっても、キューバの選手が現れない。不思議に思っていると、グラウンドの裏に集められ、専門家から「お前たちは強いんだ」と、メンタルトレーニングを受けていた。世界最強と言われていたキューバは、グラウンドでの練習よりも、選手の重圧を取り除き、自信を植え付けることを重視していたのだ。

 試合はキューバの5-0。国家の威信をかけて大会に臨んだキューバは頂点に立ち、2度の敗戦を喫した日本は4強入りを逃した。何より、選手の精神面に着目したキューバの先進的な取り組みが、強く印象に残っている。

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