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戦機熟すまで我慢、勝負どころで一撃 23歳の冨田が初V 柔道女子

決勝で、橋本朱未(左)を破り初優勝した冨田若春=講道館(代表撮影)=27日午後4時56分、講道館(代表撮影)
決勝で、橋本朱未(左)を破り初優勝した冨田若春=講道館(代表撮影)=27日午後4時56分、講道館(代表撮影)

 体重無差別で争う柔道の全日本女子選手権は27日、東京・講道館で行われ、冨田若春が初優勝した。

 15分に及ぶ試合時間のわりには、攻防とも中身に乏しい決勝だった。3つの指導を与えて辛勝した冨田。敗れはしたが決め手を与えなかった橋本。どちらも同じコマツの道場で鍛え、高め合い、手の内を知り尽くす仲ゆえ無理もない。

 明暗の分かれ目を問われ「絶対負けたくない、という気持ちだと思う」と23歳の新女王。途中、技の掛けつぶれを寝技で逆襲され肝を冷やしたが、これは自損事故のようなもの。組み手の殺し合い、技の封じ合いの中でも運動量だけは最後まで衰えなかった。

 辛口なのはコマツの杉本美香監督で、「ここで小さくなってしまっては、大きな舞台で戦えない」。女子最重量級の元世界女王にして五輪銀メダリストは、世界で勝ちたければもう一段の成長を-と容赦ない。

 とはいえ、敵を黙らせる一撃は持っている。準々決勝は相手の大技をいなし、小外掛けで一本。準決勝は奥襟を取ったせつなに払い腰の一閃。166センチ、102キロと最重量級ではやや小ぶりでも、勝負どころをわきまえている。戦機が熟すまでの辛抱もできる。

 趣味はケーキづくりという素顔もどこへ、東京五輪の代表に収まった3歳下の素根輝にむき出しの敵意を光らせる。「大きなアピールにはなったと思う。パリ五輪の戦いは始まっていると思うので」。来夏の五輪も終わらぬうちに2024年の話とは、さすがに鬼も笑えまい。(森田景史)

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