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全国高校ラグビー、27日開幕 初出場の川越東「歴史刻む」

全国高校大会に向け、練習する川越東の選手たち=埼玉県川越市
全国高校大会に向け、練習する川越東の選手たち=埼玉県川越市

 全国高校ラグビー大会は27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。第100回の記念大会として、従来の都道府県51代表に加え、全国9ブロック大会代表が出場。また、近年の予選参加校数が多かった埼玉、愛知、福岡の出場枠が1ずつ増え、史上最多の63校が出場する中、初出場を果たすのが川越東(埼玉第1)だ。部員の多くが高校から偶然ラグビーを始めたというチームが、ついに全国の舞台に挑む。(橋本謙太郎)

 埼玉県予選第1ブロックを制し、ついに花園行きの切符を手にした。「ここでたまたまラグビーに出合った子たちの地道な努力が実を結んだ」。全体練習後も淡々とキックやパスの練習をする部員たちを見守る望月雅之監督のまなざしは優しい。

 県大会で上位に食い込むことが増えてきた川越東だが、部員の大半は特にラグビーをやりたくて入学してきたわけではない「初心者」。じっくりと基礎から鍛えてきた。

 WTBの江田優太主将(3年)もそんな一人。中学時代はサッカーをしていた。高校でもサッカーを続けるつもりだったが、思いがけず誘われたラグビー部の雰囲気が気に入り、入部した。

 「(部員に対し)勧誘の際は愛情を持って接し、連れてきた後が大事だと話している」と望月監督。練習中に敬語を使う部員はおらず、部員間の壁がないことを感じさせる。そんな姿勢が誰もが溶け込みやすいクラブ作りにつながった。

 初心者もその気配りに応えようとする。江田主将は「(先輩や経験者に追いつくために)動画を見まくってラグビーの知識をつけたり、全体練習が終わった後もパスやキックの練習をした」。中学時代は野球をやっていたフッカーの石山玲音(3年)は「とにかく楽しい雰囲気でできたので、続けられた」と振り返る。

 そんなチームが最後の殻を破る原動力となったのは昨季の経験だ。県予選決勝で県浦和に敗れて出場を逃したが、全国大会開催期間中に関西遠征を行い、花園ラグビー場でも試合を観戦した。江田主将は「来年ここに来るんだとイメージでき、目標が明確になった」と語る。

 新型コロナウイルスの影響で6月中旬までは全員が集まっての練習はできなかったが、オンラインでの筋力トレーニングなどで励ましあいながら、各自が練習を重ねた。恒例の菅平合宿も中止になったが、ラグビーができるありがたみを改めて知った。その末につかんだ切符だった。

 「ここからは自分たちが歴史を刻んでいくだけ」と江田主将。グラウンドを広く使った展開ラグビーで、3回戦進出を目指す。

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