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五輪代表の文田「開催信じる。それが唯一の道」 全日本レスリングV

【天皇杯令和2年度全日本レスリング選手権大会】男子グレコローマン60キロ級決勝 鈴木絢大(上)を攻める文田健一郎=20日、東京・駒沢体育館(代表撮影)
【天皇杯令和2年度全日本レスリング選手権大会】男子グレコローマン60キロ級決勝 鈴木絢大(上)を攻める文田健一郎=20日、東京・駒沢体育館(代表撮影)

 全日本の最後を締めくくる一戦で、豪快な反り投げは影を潜めた。男子グレコローマン60キロ級決勝。東京五輪代表で、昨年を含む2度の世界王者経験がある文田は技でのポイントを得られず、若手の鈴木に2-1の辛勝だった。

 それでも、「コロナ禍になって、試合ができることが当たり前じゃないとすごく感じた。目標は東京五輪の金メダル。レスリングが好きでやっているので試合をやりたかった」とマットに立てた喜びをかみしめた。

 優勝した今年2月のアジア選手権以来の実戦。代表内定選手では唯一の出場だった。決勝は技のバリエーションを増やしてきた成果を発揮しようと、巻き投げを果敢に仕掛けた。「試合で出せた収穫と、決め切るという課題が見つかった」と次戦以降を見据えた。

 代表を争った日体大の先輩で、最大のライバルだった前回五輪銀メダルの太田忍は総合格闘技に闘いの場を移した。会場に駆け付けたこの日、試合前に会話を交わす機会もあった。

 日本男子屈指の五輪金メダルが期待される階級の第一人者は「お互いに別の道に進み始めたけれど、『お前とやれてよかった』と言ってもらえるように日本のレスリングを引っ張っていきたい」と決意を新たにした。

 延期された東京五輪を来夏に控え、コロナ禍は依然収束の見通しが立たない。酷な状況を「すごく考える機会が多い」と受け止める25歳は「自分にできることは感染予防と開催を信じて競技をやり続けることしかない。自分勝手と思われてもそれが唯一の道」と突き進む覚悟だ。(田中充)

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