メジャー2勝目逃した渋野「自分が情けない」 強気、発揮できず
2打を追う立場に追い込まれて迎えた17番。12メートルのバーディーパットはカップの2メートル近くも手前で止まった。「争いをしている中でショートした自分がすごく情けない。ださいな」とうつむいた渋野。パーパットも外し、優勝の可能性が実質的に消滅した。
昨夏のメジャー制覇の原動力となった思い切りの良さや強気を発揮できなかった。気温1桁の寒さと重圧。スイングに本来の鋭さはなく2、7番のボギーで同組のオルソン(米国)に並ばれた。10番のボギーで追う立場になっても「心境の変化はなかった」が、11番も落として通算イーブンパーと貯金をはき出すと、弱気な考えが強まったという。
終了後、1年を振り返った際は「よく頑張ったかな」と涙目で声を詰まらせた。苦杯に「この悔しい気持ちは米ツアーでしか晴らせない」と海外挑戦への思いを強めた。(共同)