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柔道・阿部が男泣き、宿敵に最大限の敬意 妹と金メダル獲りへ

【東京五輪柔道男子66kg級代表決定戦】丸山城志郎に勝利し、パーク24の伊丹直喜氏(左)と抱き合う阿部一二三=13日午後、東京都文京区の講道館(納冨康撮影)
【東京五輪柔道男子66kg級代表決定戦】丸山城志郎に勝利し、パーク24の伊丹直喜氏(左)と抱き合う阿部一二三=13日午後、東京都文京区の講道館(納冨康撮影)

 柔道男子66キロ級の東京五輪代表決定戦は13日、2017、18年世界選手権2連覇の阿部一二三(パーク24)が24分間に及ぶ大熱戦で19年世界一の丸山城志郎(ミキハウス)に優勢勝ちし、五輪代表を決めた。

 日本柔道史上初の「ワンマッチ」での五輪代表決定戦。勝った阿部は右拳を握りしめ、「やるしかないという気持ちだった。自分の柔道が一番だと見せられたと思う」と男泣きした。

 「1シーンも忘れられない戦いになった」と振り返る24分間の大熱戦だった。最後は「前に出る。投げにいく柔道を貫いた」という23歳が、鋭く切り込んだ大内刈り。丸山の返し技がおよばず、決着がついた。

 2017、18年の世界選手権を2連覇。「当確」とも思われた東京五輪への道だったが、18年秋から丸山の猛追を受けた。

 直接対決で3連敗。昨秋の大会から巻き返して代表争いを五分に戻した後もコロナ禍に翻弄された。最終選考会を兼ねた4月の全日本選抜体重別選手権が延期、12月のGS東京大会も中止になった。

 けんか四つの宿敵に対し、準備は万全だった。“真剣勝負”を求め、けがのリスクを恐れることなく、強豪大学へ出稽古に通い続けた。母校の日体大では、宿敵と同じ左組みで階級が1つ上の3、4人を「仮想・丸山」に指名。過去7戦で3勝4敗と分が悪い相手に徹底して対策を講じた。効果はてき面。この日、警戒してきた丸山のともえ投げに危ない場面はいっさいなかった。

 観客席で泣き崩れた妹の詩とともに「きょうだいで東京五輪金メダル」を掲げてきた。「丸山選手がいたから、ここまで成長できた。大きな存在だった」とライバルへの敬意を最大限に表して代表争いに終止符を打ち、来夏の悲願成就へスタートラインに立った。(田中充)

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