「120点」しぶこスマイル 渋野、6バーディー奪い首位 全米女子OPゴルフ
「夢かな。今のうちに(順位を)写真に撮っておきたい」。しぶこスマイルが弾けた。女子ゴルフのメジャー、全米女子オープン第2日、1打差2位につけていた渋野日向子は、6バーディー、2ボギーの67をマーク、通算7アンダーの135で単独首位に立った。
天候悪化の予報でスタート時間が早まっていた。だが、いきなり1番のパー5で6メートルのバーディーパットを沈めると、6番でもバーディーを奪った。雨が落ちだした8番で4メートルのパーパットを外してボギーをたたいたものの、後半は天候の回復とともにプレーがさえわたった。
10、12、15番でバーディーとして7アンダーまでスコアを伸ばし、16番の3パットのボギーで一歩後退しても、続く17番で3メートルのバーディーパットを決めて取り返した。バーディーはこの日6個。2位に3打差をつけて決勝ラウンドに進んだ。
2日間安定したプレーの原因を渋野はこう分析した。「セカンドショットがすごくいいのもあるが、パットがここまでいいのは久しぶり。6個も(バーディーを)取れたことが奇跡」
昨年の全英女子オープンで優勝し、一躍世界に名をとどろかせた。とはいえ、今年は連覇がかかった全英で予選落ちするなど、ふがいない成績が続いた。大会公式ホームページでも「渋野の今年のプレーには少しがっかりしていた」と指摘され、不安視する声もあった。
それが、第1日は「100点以上」の出来で2位発進。単独首位の第2日は「120点」まで上がった。決勝ラウンドは「徹底的に頑張りたい」という。点数アップが止まらなければ、メジャー2勝目が手に入る。