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福士、通算108人抜きで幕 駅伝で培った闘争心

最後の駅伝を終え、笑顔で取材を受けるワコールの福士=22日、仙台市(鳥越瑞絵撮影)
最後の駅伝を終え、笑顔で取材を受けるワコールの福士=22日、仙台市(鳥越瑞絵撮影)

 22日に行われた全日本実業団対抗女子駅伝(宮城県)は、38歳のベテラン福士加代子(ワコール)にとって、最後の駅伝となった。2000年にワコールに入社し、この大会に通算20回出場。「陸上の面白さを教えてもらったのが駅伝かもしれない」。レース後はしみじみと振り返った。

 最後の駅伝は慣れ親しんだエース区間の3区ではなく、アンカーとして6区を任された。「タスキをもらったときに、ちょっと涙が出そうになった」。6位から一時は3位まで順位を上げたが、競技場に戻ってから最後の直線で豊田自動織機の籔下明音に抜かれ、4位となり「風のように抜かれてしまった」と苦笑い。惜しくも表彰台を逃し、大きな声で「ごめーん」とチームメートに土下座して回ったが、周囲は笑顔に包まれていた。

 青森・五所川原工高時代は全国的には無名に近い存在だったが、実業団に入ってから駅伝でのごぼう抜きで知名度を上げた。01年大会では3区で16人抜きの快走。前髪をくくった「ちょんまげ」姿で飄々(ひょうひょう)と走る姿で一躍人気を集めた。ワコール陸上部によると、20回出場で通算108人抜き。「抜いたら気持ちいいし、抜かれたらふざけんなよと思う」。トラック種目とマラソンで過去4度の五輪に出場してきた福士の闘争心は、駅伝のレースでこそ培われてきた。

 東京五輪のマラソン代表の夢はかなわず、駅伝もラストランとなったが、トラック種目での東京五輪出場を集大成と位置付ける。まずは12月4日の日本選手権1万メートルに出場予定。「まだいけるのか、というのを見せられればいい」。ベテランはまだまだ闘争心を燃やしている。(丸山和郎)

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