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【「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記】矢野監督「会食」がもたらすコンプライアンス&ガバナンスの危機

 今季で85周年を迎えるタイガースですが、これまでオーナーが球団社長を兼務したことは一度もありません。江川騒動の中で「オズの魔法使い」と言われ、ブルドーザー社長とも呼ばれた小津正次郎球団社長も電鉄本社では専務。日航ジャンボ機墜落の被害者となった中埜肇球団社長も本社専務から球団社長。三好一彦球団社長も本社では専務でした。電鉄本社のナンバー2が球団のトップに座ることは歴史上ありましたが、電鉄本社トップが球団社長を兼務したことはありません。

 タイガース史上、空前の人事はなぜ? 考えられる背景はこうです。

 (1)2度に及ぶコロナ禍で選手管理の甘さや選手の自覚のなさが露呈。組織としてのコンプライアンスが崩壊し、ガバナンスが利いていないことが明らかになった。そうした組織を正常に戻し、引き締めるために本社トップが陣頭指揮で球団改革に乗り出す。

 (2)来季が3年契約の3年目で勝負の年でもある矢野監督をバックアップするために一刻も早く、事態を沈静化させ、戦力整備を進めなくてはいけない。オーナーが球団トップを兼務することで戦力補強や指導体制の見直しの決裁が簡素化してスピードアップできる。

 (3)揚塩球団社長の辞任は阪急阪神HDの総帥、角会長CEOの激怒を発端にした人事。2006年の阪急と阪神の統合以来、タイガースの人事に“旧阪急”側が公然と口をはさみ、その結果が世間の目の前で発表されたのは初めて。今後も“旧阪急”側からの圧力が増すことが予想される。そうした阪急からのプレッシャーをはね返し、タイガースは「阪神電鉄」がオーナー企業である…ことを内外に示すためにはオーナーが直接乗り出すしかなかった? そして、阪急側に対して「阪神は本気でタイガースを変える」姿勢を示すにはオーナーの球団社長兼務が最善手だった。

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