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ケンブリッジ、4年ぶり日本一へ「陸上を楽しめている」 日本選手権10月1日開幕

 転機が訪れたのは、その直後。マネジメント事務所を通じて、かつてフィギュアスケートの高橋大輔を担当したトレーナー、渡部文緒氏と知り合ったのだ。

 週に2回、トレーニングを見てもらうようになり、左右のバランスや重心の位置、上下半身の連動を意識するメニューに取り組むと、「思い通り動かせる筋肉が増えた」という。

 腐らず、諦めず、自分自身の可能性を信じ続けてきたからこそ引き寄せられた人との縁。走りに成果が表れていることは明白だ。

 日本選手権でライバルとなるのは桐生祥秀(日本生命)か。6年ぶりの優勝を狙う24歳は今季、10秒04をはじめ10秒0台を4度マークするなど充実している。対してケンブリッジは、9月6日の富士北麓ワールドトライアルで左膝内側に張りが出て、出場を予定していた200メートルを回避した。

 「痛みは思ったより長く続いて、痛みが出ない範囲内でトレーニングを続けてきた」

 コロナ禍で今季は異例の展開を見せた。東京五輪は延期となり、各競技会も中止に。ケンブリッジも春先に合宿を行っていた沖縄からしばらく移動できなくなり、いざ帰京してからは、人通りのない河川敷で黙々とダッシュを繰り返す生活を送った。そのような状況で自己記録を更新できたのだから、価値は一層、際立つ。

 日本選手権100メートルの決勝は2日目の10月2日。「やれることをやっているので、良い結果で走れるのでは」。進化の手応えを確かなものにして、来年の東京五輪へ向かいたい。

(宝田将志)

 ■日本選手権の見どころ

 日本選手権男子100メートルはケンブリッジと桐生祥秀(日本生命)が優勝争いの軸となりそうだ。

 6年ぶりの日本一を狙う桐生は今季、10秒04をはじめ10秒0台を4度マークするなど充実している。スタートから25メートルのレース序盤にギアをうまく上げ、もう一段、最高速度を高められるか。

 今大会は東京五輪の代表選考会にならず、過去2度優勝のサニブラウン・ハキームも出場しないが、気象条件次第では9秒台決着も期待できる。

 日本歴代2位タイの9秒98の記録を持つ小池祐貴(住友電工)、山県亮太(セイコー)、多田修平(住友電工)は本来の走りができていない。どこまで状態を上げて臨めるか注目される。

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