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【TOKYO2020 再始動】柔道男子73キロ級代表、大野将平「ポジティブな象徴に」

【柔道グランドスラム デュッセルドルフ大会 第2日】男子73kg級 決勝 韓国の安昌林を攻める大野将平=2月22日、デュッセルドルフ・ISSドーム(納冨康撮影)
【柔道グランドスラム デュッセルドルフ大会 第2日】男子73kg級 決勝 韓国の安昌林を攻める大野将平=2月22日、デュッセルドルフ・ISSドーム(納冨康撮影)

 試合の前に切る習慣があるという髪の毛は、ずっと伸びたままだ。東京五輪の柔道男子73キロ級代表、大野将平(旭化成)。リオデジャネイロ五輪に続く2連覇を狙う東京五輪が1年延期となり、新型コロナウイルスの感染拡大に収束の見通しは立たない。それでも、金メダル最有力との呼び声高い28歳は「アスリートはポジティブな象徴であるべきだと自負している」と前を向く。

 2月のグランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会で優勝し、直後に開かれた全日本柔道連盟(全柔連)の強化委員会で五輪代表に選出された。コロナ禍による情勢の異変は感じていた。だからこそ、3月下旬の延期決定にも「驚きはなかった。中止でなくてよかった」と淡々と受け止めた。

 政府の緊急事態宣言を受け、柔道界も各地の道場が閉鎖。大野も満足な稽古が積めなくなった。そんな中で、母校の天理大を拠点に筋力強化や屋外での走り込みを中心にトレーニングを継続。本格的な稽古再開が難しい現在も、一人での打ち込み練習や懸垂、さらに「なるべく柔道着を握ったり、畳を足の指で噛んだりする感覚を失わないように」と鍛錬を積み重ねる。

 自粛期間中に余裕が生まれた時間には、動画サイトを検索し、自身が黒星を喫した試合の映像集をチェック。所属先から週1回課される自己啓発のリポートを提出するため、「大学院以来」というパソコンに向かう。これまでの柔道人生を振り返るなど「冷静に自分を見つめ直す有意義な時間になった」と強調した。

 2月から遠ざかる実戦について、全柔連は大野ら日本代表勢を12月のGS東京大会に派遣予定。コロナ禍で開催にはまだまだ不透明な部分が多い。国際大会はおろか、来夏の東京五輪すら開催を危ぶむ声もある。

 それでも、大野の心はぶれない。

 「五輪がなくても、歩みを止めていいわけではない。次の試合、目標に向かって自分の柔道を見せることが大事だと認識している。もちろん、五輪は開催してほしい。自国開催の五輪で聖地の日本武道館で(2連覇に)挑戦できることは誇らしい。夢や希望、感動、何か伝わるような柔道を畳の上で体現したい」(田中充)

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