PR

スポーツ スポーツ

【ボクシング通信】新型コロナによる“強制引退”の危機回避 プロ復帰の36歳高山勝成、定年延長に道

ビデオ会議システム「Zoom」を利用して記者会見を行った高山勝成(中央)=6日
ビデオ会議システム「Zoom」を利用して記者会見を行った高山勝成(中央)=6日

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、プロボクシングの興行が実施できない状況が続いている。そのあおりを大きく受けたのが、アマチュアからプロへの復帰を決めた元ミニマム級世界王者の高山勝成(36)=寝屋川石田=だ。試合が延期となり、定年延長の条件を満たせずに“強制引退”の恐れがあった。しかし、特例で救済される見通しとなり、最悪の事態は避けられそうだ。(運動部 浜田慎太郎)

 「今回の新型コロナウイルスという前例のない状況をご斟酌(しんしゃく)いただき、定年延長をしていただけないでしょうか」

 3月31日付で高山が日本ボクシングコミッション(JBC)に提出した嘆願書だ。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、多くのボクサーがリングに上がれない苦境に立たされているが、その中でも高山は窮地に追い込まれていた。

■ ■ ■

 高山は大阪市出身。ミニマム級で日本初の世界主要4団体の王者に就き、東京五輪を目指すため、2017年4月にプロを一度引退した。当初はプロ経験者という理由で日本ボクシング連盟からアマチュア登録が認められなかったが、同連盟の不祥事に伴う体制刷新で、18年10月にようやく認められた。その後、昨年8月の大会で敗退し、東京五輪への切符を逃すと、「忘れ物がある」として、プロに復帰する道を選択した。

 その際、ネックとなったのが36歳という年齢だった。

 JBCはボクサーの定年を37歳としているが、高山のような元世界王者ら実績のある選手は、37歳になる前に申請すれば、37歳を迎えても医師の診断などをクリアすることを条件に定年延長することができる。ただ、その申請ができるのは、プロとして最後の試合から3年以内となっている。

 高山は16年8月が最後の試合で、すでに3年が経過。したがって、5月12日の誕生日を迎えて37歳になるまでに試合を行う必要があった。幸い、5月10日に復帰戦を組むことができ、定年延長できる運びだったが、その算段は新型コロナウイルスに阻まれた。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ