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延期で練習拠点喪失も 東京パラアスリートに募る不安

 日本で初めてチームが結成されたのは92年。障害者も健常者もいっしょになって楽しめるため、協会登録者の3分の2ほどは健常者だ。

 パラリンピックには男子が80年アーネム大会から、女子は2004年アテネ大会から正式種目として採用された。選手は障害の程度によってクラス分けされ、四肢切断などはSVI、人工関節など比較的軽い機能障害の場合はSVII。12人で編成されるチームに、SVIIの選手は2人まで登録できる。

 日本は男子がアテネ大会、女子は12年ロンドン大会でともに7位となったのが最高成績。前回リオデジャネイロ大会は男女とも出場を逃し、東京ではメダルを獲得すべく強化を進めてきた。

「なんで練習するんや」

 だが、新型コロナウイルスの猛威は当然ながらシッティングバレーにも及んだ。4月20日からエジプトで開催予定だったワールドカップは中止。現在、選手たちは目標となる大会がないまま、週末に姫路で行われる合宿で練習を重ねている。

 一般に頸椎損傷で障害がある人は呼吸に使う筋肉が弱く、たんやせきが出しにくいため肺炎が悪化するリスクが高い。ただ、シッティングバレーの場合は脚部切断の選手が多く、健常者の場合と危険性にさほど変わりはないという。それでも練習前には検温と消毒を行うなど、感染予防に細心の注意を払ってきた。

 代表候補の年齢は、上は54歳から下は18歳までと幅広い。職業も会社員が多数を占めるが主婦、大学生もおり、さまざまだ。勤務先でテレワーク(在宅勤務)を求められている選手もおり、できるだけ外出は控えているが、19~22日の合宿は感染拡大防止のために大阪-兵庫間の往来自粛が要請された期間と重なった。「なんでパラリンピックの練習だけはやるんや」という厳しい声も人づてに聞こえてきたという。

 それでも目標に変わりはない。「気持ちは落とさず頑張ろう」。真野さんは選手たちにそう呼びかけている。

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