PR

スポーツ スポーツ

高野連、苦渋の選抜中止 開催模索も感染拡大にはあらがえず

 日本高野連にとって、苦渋の決断であったことは想像に難くない。春の風物詩ともなっている選抜高校野球大会の中止が11日、決まった。日本高野連は4日に無観客開催を前提に準備を進めることを決めた後、情勢の推移を見守ってきた。しかし新型コロナウイルスの感染拡大に収束の兆しが見えない中、大会の歴史の中で初めてとなる開催断念に踏み切らざるを得なかった。

 スポーツに限らず各種イベントの自粛が相次ぐ中でも、日本高野連は選抜大会の開催に強いこだわりを持ち、模索を続けてきた。

 無観客開催の方向性を決めた4日の運営委員会と臨時理事会の後、記者会見した八田英二会長は「球児の夢の実現のためにあと1週間努力したい」と強調。1週間後に開催の可否を最終決定するとしながらも、開催実現へ強い意志をみせた。この1週間の間にも、出場校の地元から宿舎への移動を試合日直前でも認めるなど、新たな感染防止策を検討していることを明らかにした。

 もちろん、結論の“先送り”には、1週間の間に状況が好転することへの期待も込められていただろう。

 だがその後も感染者数の増加は収まらず、専門家からは流行の長期化の可能性も指摘されている。9日にはプロ野球とサッカーJリーグが設置した「新型コロナウイルス対策連絡会議」の第2回会議が開かれ、そこでの専門家の助言を受けてプロ野球は20日に予定されていた公式戦開幕、Jリーグは18日を目指していた公式戦再開をそれぞれ延期することに決めた。さらに10日には安倍晋三首相が全国的なスポーツイベント開催の自粛要請について、さらに10日程度の延長を求めることを明らかにした。

 そうした中でも日本高野連は「プロと高校野球は違う」と、あくまで独自の判断で開催可否を決める方針を示していた。だが、プロではなく部活動の一環として行われるのであれば、生徒の安全が何よりも優先されるべきなのは自明だ。開催を後押しする材料は最後まで見いだせず、中止という結論に至った。 (上阪正人)

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ