PR

スポーツ スポーツ

大相撲の象徴「のぼり旗」「触れ太鼓」春場所前に姿消す 力士の姿もなく熱気のない大阪

門扉の閉ざされたエディオンアリーナ大阪の正面入口=エディオンアリーナ大阪(林俊志撮影)
門扉の閉ざされたエディオンアリーナ大阪の正面入口=エディオンアリーナ大阪(林俊志撮影)

 春場所の舞台となるエディオンアリーナ大阪から、大相撲の象徴が姿を消した。例年は本場所の開催を華やかに彩る、力士や部屋の名前などが施された色とりどりの「のぼり旗」がない。大阪の各所を回り、太鼓の音色を響かせて春場所到来を告げる「触れ太鼓」も行わなかった。人が集まる状況を避け、ウイルス感染の可能性をできるだけ排除するのが理由だ。

 大阪の街に春場所の足音は感じられない。芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「(会場の入り口も)閉まっているから、何をやってるんだろう、となるかもしれないね。相撲は一生懸命取ってもらいたいけど…。切ないよね」と神妙に話す。

 日本相撲協会は協会員に、不要不急の外出を控え、人が多く集まる場所に行かないよう通達している。力士が外出できるのは部屋から近いスーパーへの買い出し程度。街中で力士を見ることはほとんどない。ファンに会ってサインや握手を求められても対応しないようくぎを刺されている。

 例年、春場所の時期は浪速の街を飲み歩く力士の姿が多く見られる。大阪随一の繁華街、北新地の女性飲食店主は「今年は一切力士の姿がない。力士を見かけると活気が出るものだが、とても寂しい」と肩を落とす。

 力士たちはいつも通り稽古に精を出している。例年は多くの部屋で行われる一般公開が、今場所はできない。協会は部屋と縁がある後援者との接触も控えるよう求める通達を出している。ある部屋のマネジャーは「一人が感染したら、部屋のみんなに感染する可能性がある。本来は来ていただきたいが、お断りしなければいけない」と苦しい胸中を明かす。

 大阪のファンと触れ合えず、力士も心苦しい。1月の初場所で初優勝した奈良県出身の平幕徳勝龍は「こういう時期なので仕方がない。できることをやっていきたい」と話す。力士はテレビの向こうで応援してくれるファンを想像しながら、春場所の土俵に上がる。(浜田慎太郎)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ