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【スポーツ異聞】パラ選手を積極採用 あいおいニッセイ同和損保の原点  

 では、何をやればいいのか。日本パラリンピック委員会(JPC)の関係者らから「まず大会に応援に来てください」と声をかけられ、足を運んでみた。そこで倉田さんが見たのは、関係者しかいない観客席。「ガラガラだった。そのときに、応援から始めようと誓った」と倉田さん。翌14年夏にジャパンパラゴールボールの応援に社員約80人で駆けつけて以降、徐々に応援する大会数を増やしていき、昨年度は27大会に社員ら延べ2500人超が出向いた。

 ただ、応援に行っても、クラブチーム同士の対戦だと、誰を応援したらいいのかわからないという状況も生まれる。「アスリートが真ん中にいないと」と翌15年にアスリート雇用制度を創設した。社員に選手がいることで、親近感がわき、「こんな選手がいたんだ」「競技やっているのに素直だ」といった声が社員から寄せられ、職場で国際大会の壮行会が行われるなど好循環を生んでいる。

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 同社の選手はプロ契約ではなく、競技と社業を両立するのが特徴の一つ。倉田さんは「パラの大会で、選手の親御さんに話を聞く機会があった。自分たちが先立った後、社会で疎外されるのが怖いとか、経済的にやっていけるのかとか、不安を抱いている方が多かった」と振り返る。

 そのため、引退後も、社内に活躍の場を残せる道を開いた。最前線で体現しているのが、09年アジアパラユース競泳100メートルバタフライ優勝の窪野一輝さん(28)だ。17年に入社し、19年に引退した。専門学校時代に取得した国家資格を生かし、同社のマッサージルームに勤務。年に数回は地方での講演会もこなす。

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