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【いざ舞台へ! パラアスリート(上)】車いす陸上代表 伊藤智也 56歳、若手技術者と二人三脚 

 2012年、ロンドンパラリンピック。車いす陸上代表の伊藤智也は最終レースを終え、テレビカメラの前でこう心境を語った。

 「悔しさはないね。もう本当に精いっぱい走ったし…」

 当時49歳。前回の北京大会では金メダル2個を獲得し、ロンドンの地で10年以上にも及んだ競技生活に一区切りをつけようと決めていた。

 1998(平成10)年に中枢神経が侵される多発性硬化症を発症した後、車いす生活に。その後、障害者スポーツの世界に入り、身体を酷使してきた。

 来し方を振り返り、「つらかった」とも思いを吐露した。それから8年後、もう一度、競技用車いすに乗り、大舞台にチャレンジする人生が待っているとは思いもよらなかった。

■初対面でも熱弁

 ロンドンの後、パラリンピアンとしての経験をもとに、全国各地をまわる講演活動にいそしんだ。転機は2016年夏、障害者用補助器具の競技会に、操縦役として参加していたスイスで訪れた。運命を変えた医療・福祉機器メーカー「RDS」(埼玉県)の社長、杉原行里(あんり)=(37)=がその時をこう振り返った。

 杉原はスイスのホテルの軒下にぽつんとたたずむ車いすの日本人に声をかけた。「おじさん、こんなところで何してんの?」

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