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磐城が21世紀枠で選抜切符 台風被害乗り越え、被災地に「春」届く

21世紀枠で46年ぶり3度目の出場が決まり、帽子を投げて喜ぶ磐城の選手たち=24日、福島県いわき市
21世紀枠で46年ぶり3度目の出場が決まり、帽子を投げて喜ぶ磐城の選手たち=24日、福島県いわき市

 第92回選抜高校野球大会(3月19日から13日間、甲子園)の出場32校を決める選考委員会が24日、大阪市の毎日新聞大阪本社で開催され、戦力以外の要素を加味する21世紀枠で磐城(福島)が選出された。

 吉報が届くと、磐城ナインは喜びをかみしめ、校内で拍手が起こった。木村監督は「とにかくうれしい」と声を詰まらせた。1971年夏の甲子園で準優勝した文武両道の進学校が選抜への切符を手にした。

 昨年10月、学校がある福島県いわき市内は台風19号による大雨で多大な被害を受けた。当時は東北大会が岩手県で開かれており、選手たちは1回戦に勝って市内に戻ったタイミングで被災した。

 学校のグラウンドは浸水。自宅が断水した部員もいた。岩間主将は「家も車も水につかってひどい状態だった。この状況で(大会に)行っていいのかという戸惑いもあった」と振り返る。支えは木村監督の「自分たちにできるのは、試合に勝って地域の人たちに元気を与えること」という言葉だった。逆境の中で東北大会2回戦にも勝ち、8強入りを果たした姿などが評価された。

 東北大会後、部員は被災した介護施設などに出向き、泥の除去や荷物運搬などのボランティア活動を行った。被災者からは感謝の言葉をかけられた。岩間主将は「多くの人に支えられ、野球ができていると感じた。勝利という形で勇気を与えたい」と誓った。選手はわずか19人。持ち味の守りから攻めに転じる野球で被災地に元気をもたらす。(神田さやか)

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