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妙義龍、2日連続の金星 「こんな経験はない。うれしい」

 2日続けて結びの土俵で番狂わせを起こした。座布団が舞う光景を見ても妙義龍はいつも通り顔色一つ変えない。花道の奥でようやく、ふーっと大きく息を吐いた。前日の白鵬に続き、鶴竜までも撃破し、「こんな経験はない。うれしい」。ベテランらしく落ち着いた口調で喜びを語った。

 持ち味が詰まった相撲だった。立ち合いこそ押されたが、腰を落とし、決して脇を空けない。逆に鶴竜の脇が緩いとみるや2本の腕をすっと差し入れた。振りほどこうとする横綱をものともせず一気に寄り、最後は体を預けて押し出した。

 昭和61年生まれの33歳。元横綱稀勢の里や豪栄道ら「花のロクイチ組」の一人だ。日体大から角界の門をたたき、2年半後には幕内に上がった。長く三役を務めた一方、左目網膜剥離(はくり)の手術なども経験。山あり谷ありの相撲人生、立派に土俵を務めてきた。

 全ては自らを律し、豊富な稽古を積んできた賜物(たまもの)。取組前に集中力を高める姿も目を見張るものがある。「最近の支度部屋は緩んでいる。俺の若い頃は支度部屋の空気にいたたまれなくて外に出ていた。ピリピリして」。若手が見習うべき古風な匂いのする力士だ。

 世代交代が進まないといわれるのは、妙義龍のような実力者が衰えずに上位で立ちはだかっているから。「まだまだあるので頑張ります」。最後まで引き締まった表情のまま国技館を後にし、次の闘いへと向かった。(浜田慎太郎)

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