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【舞の海の相撲俵論】裸の王様になる前に

 白鵬が大関だったころ。春日野部屋への出稽古終わりに私に向かって尋ねた。「僕の今日の稽古はどうでしたか」。果たして今のままで成長できるのだろうか。客観的な意見を求めようとする向上心に、なんとすがすがしい青年なのかと思った。

 あれから白鵬も人脈は広がっただろうが、ビジネス絡みの楽しい付き合いだけで終わらせてはいまいか。昔の横綱は政財界の人と交流しながら見識を深め、人間形成に努めていた。

 NHKには遠藤戦の当日だけでなく、翌日になっても抗議の電話が殺到したという。しかし、メディアが問題提起することはほとんどなかった。やっかいなことに目をつぶり、利益さえあげれば手段を選ばなくなった今の時代も、この横綱を作り上げてしまったのかもしれない。

 日本国籍を取得した白鵬よ。今ならまだ間に合う。人の記憶は曖昧で忘れやすい。人情や惻隠、卑怯(ひきょう)を憎む心。日本人が昔から大切にしてきた精神を、今一度学び直してほしい。真の「日本人横綱」になるために。(元小結 舞の海秀平)

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