PR

スポーツ スポーツ

【大相撲企画・壁を破る】(下)朝乃山 大器、三役で勝負

土俵祭りに出席した朝乃山(奥)=9日、福岡国際センター
土俵祭りに出席した朝乃山(奥)=9日、福岡国際センター

 朝乃山がついに三役の座を射止めた。優勝経験もあり、実力は折り紙付き。新小結として、10日に初日を迎える九州場所では、優勝争いに絡んだり、横綱や大関を倒すなどして場所をかき乱す役割が求められる。「まず勝ち越して、2桁目指して頑張りたい」。笑顔の奥に闘志が潜む。

 5月の夏場所は前頭8枚目で12勝を挙げて初優勝。9月の秋場所は上位と対戦する前頭2枚目で10勝を挙げた。左上手、右差しの「右四つ」という絶対的な武器を持っており、この形になれば横綱、大関相手でもそう簡単には負けない。秋場所で横綱鶴竜を初めて倒した一番がまさに、そんな相撲だった。

 師匠の高砂親方(元大関朝潮)は「この大きな体(身長188センチ、体重171キロ)を生かして、(相撲を)取れるようになってきた」と成長を認める。一方で「三役で2桁勝たないと、大関という言葉は口にしてはいけない」とさらなる奮起も求めている。

 課題は多い。大関貴景勝に1勝3敗、平幕大栄翔に1勝7敗など、「押し相撲」を得意とする相手に対戦成績で分が悪い。うまく距離をとられ、なかなか左上手をとれないためだ。

 どうしたら自分の形になれるか。相撲解説者の舞の海秀平氏(元小結)は「左上手をとれないときには左からおっつけるなどの工夫が必要。立ち合いで真っすぐ当たるのではなく、斜めから当たって相手の前まわしを引くようなひとひねりが求められる」と指摘する。

 今場所前は尾車部屋や時津風部屋などに出稽古に行き、鍛錬を積んできた。先場所前は左足太ももに蜂窩織炎(ほうかしきえん)を発症し、39度の高熱にうなされていたことを考えると、充実した日々を送ることができている。

 今年の目標に掲げた三役昇進を達成した今、さらに向上心も生まれてきた。「もっと上に番付がある。それを目指して頑張りたい」。飛躍を遂げた1年の最後を良い形で締めくくりたい。(浜田慎太郎)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ