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【鬼筆のスポ魂】山本臨時コーチで藤浪再生となるか

 「山本教室」は藤浪や阪神にとって絶妙なタイミングだった。今季の1軍登板はわずか1試合。右打者の頭部にスッポ抜ける制球難が克服できずにいた。10月に行われたフェニックス・リーグでは平田勝男2軍監督(60)の方針で短いイニングを投げながら感覚を取り戻す作業を行っていたが、結果を求められた10月26日の韓国・ハンファ戦で先発したが、4回102球の9四球。平田2軍監督も「せっかく積み上げたものが最後に…残念」と絶句していた。

 藤浪やチーム関係者は深い失意に沈んでいた。プロ入りした2013年から3年連続の2ケタ勝利を飾った右腕がこのまま消えてしまうのか…。球団関係者も「最後は自分自身ではい上がってくるしかない。プロの世界は良くも悪くも本人次第だ」と話し、再生に導けない現状にいらだちの募る心境を明かしていた。そんなタイミングで救世主の如く山本臨時コーチが現れた。

 山本臨時コーチは中日一筋29シーズンで、219勝165敗5セーブ。最多勝3度に最優秀防御率1度、最多奪三振1度で沢村賞も1度。日本プロ野球史上で初めて50歳での登板を花道に現役を引退した。ドラゴンズの大功労者なのだが、古巣での指導歴はない。中日の与田剛監督(53)は1965年生まれの同級生。現役時代は通算8勝19敗59セーブと実績ではかなりの差があり、中日関係者は「山本昌を指導者で起用したいのは山々だが、与田監督とのバランスが取れない。監督も使いにくい。なので呼べなかった」と話した。ドラゴンズの事情を知り抜いている矢野監督は山本臨時コーチを一本釣りした。

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