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「心地いい」苦闘のドネア戦で貴重な経験積んだ井上尚

WBSS制覇から一夜明け、カットした右目上をテーピングし会見する井上尚弥=横浜市(撮影・斎藤浩一)
WBSS制覇から一夜明け、カットした右目上をテーピングし会見する井上尚弥=横浜市(撮影・斎藤浩一)

 異なる団体の世界王者らで争うワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)のバンタム級を制した世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)同級王者の井上尚弥(大橋)が、WBA同級スーパー王者のノニト・ドネア(フィリピン)を3-0の判定で破った決勝から一夜明けた8日、横浜市内で会見した。

 井上尚は世界戦翌日の会見を毎回のように傷一つない顔でこなしてきたが、この日は違った。縫合した右目の上には白いガーゼが張られ、唇の下も赤みを帯びていた。「後頭部に痛みがあったり、今までにない状態」。ドネアとの激闘のダメージをそう語りつつ、「心地いい。やっと世界戦をやったというか、ボクサーになれたというか。変な気持ち」と不敵な笑みも浮かべた。

 早いラウンドでのKO勝ちを続けてきた「モンスター」にとって、世界5階級制覇を果たしたドネアはようやく出会えた骨のある相手だった。2回に右目の上を負傷し、相手が二重に見える状態に追いやられたが、逆境がこれまでにない集中力を引き出した。

 右目をグローブで覆い、左のパンチを軸に攻撃を組み立てつつ、ダメージを悟られないよう、機を見て右も使った。中盤のラウンドは「前半の貯金がある」と無理をせず、蓄えた力を終盤にぶつけ、11回に左ボディーでダウンを奪って勝負を決める見事な試合運び。「自分の冷静さとゲームプランがうまくマッチした」。難敵を倒すと同時に貴重な経験も積んだ26歳は、「ここまできたら最強を証明していくだけ」とさらなる進化を誓った。(奥村信哉)

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