PR

スポーツ スポーツ

【ラグビーW杯】8強へ完全燃焼「最後の仕事」 34歳・田中史朗

【ラグビーW杯2019日本大会 日本代表対サモア代表】後半、パスを出す日本代表・田中史朗=5日、豊田スタジアム(門井聡撮影)
【ラグビーW杯2019日本大会 日本代表対サモア代表】後半、パスを出す日本代表・田中史朗=5日、豊田スタジアム(門井聡撮影)

 ラグビーW杯で日本代表は20日、南アフリカとの試合に臨む。

 大一番を控え、「小さな巨人」が燃えている。夢にまで見た決勝トーナメントの舞台。リリーフ役として後半途中からの出場が続く34歳のSH田中史朗(キヤノン)は今回も控えから出番を待つ。「4年後は難しい。最後の仕事」。節目と位置づけた3度目のW杯で、166センチの闘将が完全燃焼を誓う。

 代表への思いは並々ならぬものがある。初出場した2011年大会で1分け3敗に終わると、日本に欠けたものを埋めるべく、12年に日本人として初めて世界最高峰リーグの「スーパーラグビー」に挑んだ。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が指揮していたハイランダーズ(ニュージーランド)で研鑽(けんさん)を積んだ。

 「もし俺が死んだら、新しいいい人見つけてな」。前回15年大会の際、妻の智美さんに伝えた覚悟を示す言葉だ。だが、その大会で3勝を挙げると、肩の荷が下り、燃え尽き症候群にも襲われた。そんなベテランを再び奮い立たせたのは楕(だ)円(えん)球への愛着だった。W杯後、練習を再開すると、パスや相手を抜き去ることに喜びを感じ、「あ、ラグビーって面白いんや」と改めて感じた。

 そしていま、チームの成長も実感している。「常にみんなが発言し、分からないところをコーチに聞きに行く。今までの代表になかったこと」。“嫌われ役”の仕事は必要なくなった。

 前回大会、34-32で金星を挙げた南アフリカには、9月のW杯壮行試合で7-41と完敗。それでもW杯で試合を重ねるごとに強さを増すチームの現状に、ベテランは自信を示す。「やっていることは間違っていなかった。次も日本のみなさんに勇気を届ける」。ひたむきな姿勢を貫き、さらなる高みを目指す。(奥村信哉)

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ