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【鬼筆のスポ魂】「阿部」「鳥谷」引き際の違い…阪神は将来ビジョン示したか

 引退を決めた阿部の今季成績は95試合出場で打率2割9分7厘、7本塁打、27打点。現役続行を模索する鳥谷は74試合出場で打率2割7厘の0本塁打、4打点。現時点での力関係を比較すれば、来季も現役続行で他球団も欲しがるのは阿部の方だろう。それでも阿部が引退する理由は「納得できた」からで、鳥谷が阪神と決別し、現役続行を模索する理由は「納得できない」に尽きる気がする。

 鳥谷は3年前の16年、金本知(とも)憲(あき)前監督の「超変革路線」で若手との競争を強いられ、「オープン戦での結果が7対3で鳥谷が上でも北條(史也)を起用する」とまで言われた。そこから4シーズンにおける起用法に対して表面的には何一つ文句を言っていない。しかし、若手選手にげたを履かせてまでレギュラーポジションを奪われた経緯が、心の奥底にくすぶり続けた可能性は大いにある。平等に評価してくれれば、自分の方が力は上で試合に出るのも自分のはずだ…と。そして、現役引退を求めた阪神球団は原監督が阿部に伝えたような将来ビジョンを何か示したのだろうか。

 阿部が指導者になる巨人は生え抜きのメンバーが監督以下コーチ陣にズラリと並ぶ。一方の阪神は監督以下、中日OBが続々と入閣…。歴史と伝統がある巨人と阪神と言われるが、両者の内実には大きな隔たりを感じてしまう秋の空だ。(特別記者)

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