PR

スポーツ スポーツ

【東京への「切り札」(7)】切れ味は日本刀、美しき内股 柔道・丸山城志郎

「美しい柔道」を体現する丸山城志郎の内股。世界選手権でも次々と一本勝ちした(納冨康撮影)
「美しい柔道」を体現する丸山城志郎の内股。世界選手権でも次々と一本勝ちした(納冨康撮影)
その他の写真を見る(1/3枚)

 東京五輪の柔道会場となる日本武道館で8月に行われた世界選手権で、初出場で男子66キロ級を制した丸山城志郎(26)=ミキハウス。五輪代表争いで「避けて通れない相手」と語っていたライバルの阿部一二三(22)=日体大=を準決勝で下し、悲願の五輪へと大きく前進した丸山が得意とするのが内股だ。真上にはね上げた左足で相手を宙に飛ばす豪快な投げ技は、小学生の頃から鍛えてきた下半身のバネに支えられている。 (岡野祐己)

畳から引っこ抜く

 日本男子の井上康生監督(41)に、2016年リオデジャネイロ五輪男子73キロ級金メダリストの大野将平(27)=旭化成=ら内股の使い手は多いが、丸山の内股の特徴は間合いの取り方だ。釣り手と引き手を持ち、勢いよく相手の懐深くに入る。丸山は「(相手との)空間を作って飛び込む感じ。多くの選手は間合いに入り込まず、引き出す。そこが大きな違い」と説明する。

 そこから左足を「真下から真上にはね上げるイメージ」で相手の足を刈り取り、畳から引っこ抜くようにすくい上げる。相手の体は宙を舞い、あとは畳に落ちるのみ。母校の天理大柔道部の穴井隆将監督(35)はその切れ味の鋭さを「日本刀」と表現し、丸山も「僕自身、内心そう思ったりしている」と自負する。

下半身の強さを武器に

 バネが弾むような躍動感をまとう左足だが、原点は宮崎市で過ごした小学生時代にある。

 「父に坂道ダッシュだったり、階段ダッシュだったりをさせられてきた。おかげで、今となっては下半身の強さが武器になっている」。父の顕志さん(54)は1992年バルセロナ五輪男子65キロ級代表。自宅で柔道教室を開く父に、小学2年の頃から兄の剛毅(27)=パーク24=とともに基礎をたたき込まれた。きつい走り込みも稽古の一環だった。

続きを読む

関連トピックス

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ