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【外信コラム】ポトマック通信 「プロレスの神様」の導き

 ある朝、自宅に普段の購読紙とは別の大手経済紙が配達されてきた。あまり気にせず読み始めたところ、1面に「新しいプロレス団体がワシントンで明日、初のテレビ興行を行う」との記事が掲載されていた。

 筆者がプロレスファンであることを知っているかのような出来すぎた偶然に、これは「プロレスの神様」のおぼしめしなのだと思い至り、天啓に従って会場に足を運ぶことにした。

 新団体の名称はAEW。「世界最大のプロレス団体」として不動の地位を築き上げたWWEのライバルとして名乗りを上げた。

 WWEはショーとして高い完成度を誇る一方、選手の自己アピールやリング外のドラマに多大な時間が割かれ、純粋に試合を楽しみたい熱心なファンの間では不満もくすぶっていた。

 AEWは、こうしたファン層に照準を合わせ、選手らの力と技の激突を存分に堪能してもらうことに主眼を置いている。

 この団体が経済紙で取り上げられたのは、アマゾンやスターバックスなど、全米はおろか世界を席巻する米巨大企業へのアンチテーゼと位置づけているからなのだろう。過去にもWWEへの対抗を図って消え去った団体は数多いが、会場で試合を見て一気に魅了された一人として、AEWには大いに奮起してもらいたい。(黒瀬悦成)

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